TNR(ティーエヌアール)とは、野良猫を適切に管理し、地域の猫問題を解決するための活動です。TNRは、英語の「Trap(トラップ:捕まえる)」「Neuter(ニューター:不妊手術をする)」「Return(リターン:元の場所に戻す)」の頭文字を取った言葉です。

1. Trap(捕まえる)

事前に対象の猫が飼い猫でないことを確認し、専用の捕獲器を使って対象の猫を安全に捕まえます。
猫にストレスをかけないように、慎重に行います。
地域の皆さんにご協力いただき、当日は飼い猫を外にださないなど、事故がおきないよう事前の周知や注意が重要です。

2. Neuter(不妊手術をする)

捕まえた猫に不妊手術を行います。この手術によって、猫がこれ以上増えることを防ぎます。不妊手術は、猫の健康にも良い影響があります。
この時、不妊手術済の目印として、耳の先をカットします。
いわゆる「さくら猫」になります。
これによって、すでに不妊手術済であることがわかるため、誤って再度TNRしなくてもすみます。

庄内アニマル倶楽部を含め多くの動物愛護団体は、この手術費用、医療費の捻出が大きな負担となっています、これ以上飼い主のいない猫を増やさないよう、どうかご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

3. Return(元の場所に戻す)

手術を終えた猫を元の場所に戻します。
(この時、ほかの場所に戻すと遺棄にあたり違法となるので必ず元居た場所に戻します。)
猫は自分の縄張りを持っているため、他の猫と共存しながら地域で生活します。

なぜTNRが大切なのか?

TNRを行うことで、飼い主のいない猫(野良猫)の数が増えることを防ぎ、猫同士のけんかや病気の拡散を抑えることができます。また、地域住民とのトラブルも減らすことができます。猫を完全に排除するのではなく、共存を目指す方法です。

TNRに協力するには?

TNR活動をサポートする方法はたくさんあります。たとえば、寄付をする、ボランティアとして参加する、野良猫を見かけたら報告するなど、さまざまな形で貢献できます。

TNRは猫と人が平和に共存するための大切な活動です。

もし少しでもお気持ちがあれば、是非庄内アニマル倶楽部にご協力ください。